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言葉変換『もんじろう』用アイコン 家庭学習のススメ   

2010年 01月 24日

その昔、学生時代まだ仕事を始める前、
家庭教師で生計を立てていた時期があって。
時給がいいことはもちろんのこと、
美味しい夕飯やおやつまでついてきたりするもんだから
苦学生にはほんとに助かるアルバイト

空き時間を片っ端から埋めていた。

仲良しになった教え子とは、親の許可を得て、
一緒にお出かけしたり、うちに呼んでご飯食べたり、
時には遊園地行ったり、
結構楽しかったっけ。



でも、私にとってはオイシイ仕事だったけど、
同時に、なんで親は子供の勉強ごときにこんなにお金を出すんだろうと
疑問でもあった。

小学生から高校生までいろんな子供を教えたけど、
バリバリの受験生とかばかりではなくて、
中学生くらいでも
「一緒に宿題やってくれればいい」とか
小学1年生のお母さんは
「繰り上がりの計算が・・」
なんて暢気に言ってて・・
9たす2は・・くらいで時給2500円とかもらってしまうと

半分申し訳ない気持ちになったり・・


これくらい自分で教えればいいのに。

と、ずっとずっと思っていた。



でも、かのを育ててみてわかった。

・・無理っ。




子供に勉強を教えるなんて・・。
距離が近い分、親子ともに言いたい事を言いすぎるし、

そもそも「勉強しなさい」なんて言われようもんなら
わざと宿題をやらないほどの子供だった私と
娘はそのあたりがそっくり。
私とかのの場合、ほぼ100%喧嘩になる。
ま、たぶん私が大人げないんだろうが・・

かのが字を覚えたがった時、
時計を読みたがった時、

その度に衝突したっけ。



そりゃ、誰だってお金と時間に余裕があったら
赤の他人を連れて来て教えてやってほしいと思うわさ。
学生時代からの不思議は全然不思議なことじゃなかったのね。



まあ、そのあたりで気が付いて、
その後は徹底的に子供の勉強に手も口も出さないようにしてきたんだけど。

時計は分の位まで数字が書いてあるものを壁に貼って
勝手に読ませ、
字を読みたければこちらも壁のひらがな表。

宿題も忘れて恥かくのは自分、面倒だったらやらなくていいよ。

という感じで・・

結果は、
かのに関しては大正解。



お陰でわからない事は自分で調べるようになったし、
勉強自体もそれなりに好きでやっている様子。


それでも大きくなるにつれてやることはどんどん増えて、
塾に行ってるわけでもないのに、勉強大変!な環境に少しづつ
なり始めてるようですが・・




ここで問題なのが、
りーち大先生なのですよ。


かのとりーちを同じ図式に当てはめることは、
もともとしてこなかったつもりだけど、
勉強に関しては
「無理強いしたくない」という気持ちで
思えば、同じ扱いをしてきたなぁ・・と。

宿題も・・前の日記にも書いたことあるけど
「どうしても嫌ならやらなくていい」という方針で・・


でもね・・



昨年末、こんなことが。

算数の宿題プリントをやってるのを見ていたら
13-6とかの繰り下がりのある計算に
すんごい時間をかけて悩んでいる様子で・・

そういえば、宿題に出てくる「計算カード」
も毎日毎日嫌がって絶対やろうとしなかったのよね・・

私としては、りいちが引き算してるだけですんごいことで、
ある意味OKだったんだけど・・

でも、あまりにフリーズしてるので、


「この子本当に全くわからないのかな??」

と急に思い立ったのだわ。

で、

「学校でどんなふうに習ったの?」

って聞いてみたら、りーち、


「ミニ計算・・」

と、
13の下に線を2本引き、その一つ一つの線の先に10と3を書いた。


要は10と3にわけたのね・・

でも

「それで・・10から6を引いて・・で、どうするんだっけ??」

と。


多分、
いったん、13を10と3にわけ、
分けた10から6を引き、
その答えの4とはじめに分けておいた3を足して
答えは7

と導き出す方法を学校で教えてくれていたようで・・




でもまあ、思うに、途中まで聞いたところで
他のことに気が行ってしまって聞き逃し、そのままになってしまった。
といったところね。

で、その「ミニ計算後」を説明してみたら・・


「あー。そうか!」

と、その後、自分でプリントの残りを全部やり遂げた。

パチパチ。





その日、反省したのだわ。

りーちが小学校生活を楽しいと思ってくれればそれでいい。

ってことばっかり考えていたけど、

そのことと、

「勉強なんてしなくていい。」

をごちゃまぜに考え過ぎてたな。と・・



確かに、勉強なんて出来なくても、未来は開けると思ってる。
でも、まだりーちは「勉強」のべの字もわかっていないんだ。
出来ない、じゃなくって、まだ知らない、かもしれないんだ。

ミニ計算の続きを教えたことで
出来るようになった引き算を、あのままほったらかしていたら
りーちは13−6ができないままになってたかもしれない。


そんなりーちに、
勉強をするのもしないのも本人の自由。

なんて言ってしまうのは、無責任すぎる事かも。


まだ将来の夢も定まっていないこの子に
勉強をする、
という選択肢をはじめからなくしてしまうのは
やっぱり親としてどうなんだろう・・



そして悩んだ結果。

これからしばらく、ママと一緒に勉強しよう。
と提案してみた。


とりあえず、りーちが授業中別世界(?)に行ってた時間の
埋め合わせをしなくっちゃ。

りーちにも、

勉強嫌いだったのはやり方を聞き逃していて授業がわからなかったからかも、
わかるようになったらもっと好きになるかもしれない。
勉強はしなくても生きていけるけど、
勉強をした方が選択肢が広がるかもしれない。

理解したかどうかは不明ですが、そんな話も簡単な言葉でしてみたり。


りーちはもちろん
「えーーー」
と言ってましたが、
「ママが見ててくれるならやる。」とのことらしいので、

交渉成立


とりあえず、この前のミニ計算同様、聞き逃していて
わからなくなってる部分も多々あるようなので、
1から復習に取り組みはじめました。

教材は一応春に意気込んで、やる!と言ってた
某○○ッセの通信教材がたんまり残っているので、
二人で表を作り、3月末までに全部終わらせて
2年生になろう!
と目標を立てました。

宿題、プラス教材からランダムに選んだ単元を
習い事のない夕飯前後に一緒にやっています。


10数年ぶりの「家庭教師」ですよ。まったくもう。

ありえないはずの親子家庭教師なので、
予想通り、もめにもめるんですけどね・・

でも、表の○に少しずつ色が付いて行くのを見て本人も嬉しそう。



今でも、

「勉強なんて出来なくてもいい」


って気持ちは一緒なんだけど、
わかればきっと楽しいと思うし、
まず、決めたことをやり遂げる達成感を味わってくれたら。


相乗効果(?)で、私とりーちがリビングで勉強してると、
もれなくかのもやってきてそばで宿題してる。
かののノートとか、そういえばじっくり見たことなかったのよね。
これもまた新鮮。

子供はリビングで勉強した方がいい、って言うけど、
絶対あるなぁ、と思う。
それは会話が増えるから。

口げんかも増えるけど








というわけで、
新年早々(とはもう言わないか・・)なんかやること満載で
忙しい毎日に拍車をかける
今年の抱負その3
「子供の勉強に付き合う」(1と2はなんだ!?笑)
に翻弄されてます・・。

長々とすみません・・

by mew2_jp | 2010-01-24 04:07 | CHILD

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